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INTERVIEW

Japanese

D.W.ニコルズ

2015年04月号掲載

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Member:わたなべだいすけ (Vo/Ag) 千葉真奈美 (Ba) 鈴木健太 (Gt) 岡田梨沙 (Dr)

Interviewer:奥村 小雪

-「愛に。」は、D.W.ニコルズの名を広げるきっかけとなった曲のひとつだと思います。その後もTrack.8「あの街この街」くらいまではエモーショナルな曲が多いですが、このころはニコルズのみなさんにとってどういう時期だったのでしょうか?

岡田:デビューはとんとん拍子に進みました。デビューしてからは"D.W.ニコルズ"ってどういうバンドなのだろう? と自分たち自身に問いかけながら、そのまま「あの街この街」まではあれよあれよとめまぐるしく進んで行った感じです。その答えはこのときは自分たちで見えていなかった気がします。

-Track.6「B.D.K.」が"JALホノルルマラソン2010"のオフィシャル・ソングに選出されたことからマラソンに参加されたり、Track.7「一秒でもはやく」のMVにあのC.W. ニコル氏が友情出演していたりと、楽曲にまつわるエピソードも豊富ですよね。

わたなべ:ホノルルで初めて走ったマラソンをきっかけにジョギングは今も続いてます。あの気持ちよさは必ずもう1度味わいたいですね。ニコルさんとも今も交流があって時々みんなでご飯を食べたりしています。とてもかわいがってくれていて、"ボクはニコルズのグランドダディだからね"と言ってくれています。

-その他に思い出深い経験はありますか?

わたなべ:個人的に嬉しかったのは「波瀾爆笑」のMVに前からファンだった三原勇希ちゃんが出てくれたことですね。直接ラヴ・コールを送って実現しました。とにかく可愛くて、作品としてもいいMVができたなぁと思います。ちなみに「波瀾爆笑」のMVに出てくる外国人男性はC.W.ニコルさんではありません(笑)。それから、『LIFE』 には収録されていませんが、奥田民生さんが「ファミレス」(メジャー1stアルバム『ONELBUM』収録)をいいねと言ってくれたり、桑田佳祐さんが「City boy!City girl!」(3rdアルバム『SUNRISE』収録)を2013年の邦楽ベスト20に選んでくれたりしたことも嬉しかったです。ソングライターとして、そういうことで自信を固めていかないとなかなか長くは続かないので(笑)。

-Track.9「グッディ」以降、だんだんと"D.W.ニコルズらしさ"を掴んでいったように感じました。この期間は、メジャーの"binyl records"から離れて自主レーベル"haleiwaレコード"を設立、"EMI Records Japan"から再メジャー・デビューと、バンドにとって大きな変動期でもあったと思いますが、そういった経験によって得られたことを教えていただけますか?

千葉:バンドの結束力がとにかく強まりました。binylを離れたときに、みんなが同じ方向に向かって動き出し、いちから土台を固め直して、さらにバンド活動が楽しくなりました。たくさん話をして、苦楽をともにしてきた感じです。

-ベスト盤の中で、みなさんにとってのターニング・ポイントになった楽曲を挙げるとすれば、どの曲でしょうか?

鈴木:どの曲にもターニング・ポイントとなった要素があるのですが、今のニコルズ、ライヴということを考えたときに大きなターニング・ポイントとなったのは「スマイル」かもしれません。僕らが音楽で伝えたいメッセージもしっかり入っていますし、ニコルズのライヴの雰囲気がそのまま出ている曲です。ずっとこういう曲が作りたくて、やっとできたというか。ライヴでもひとつの軸となっている曲です。

-今作のラストには、今年の1月25日に日本橋三井ホールで行われた"ニューイヤーコンサート"より「haleiwa」のライヴ音源が収録されていますね。この曲をベスト盤の最後に収録したのはどうしてですか?

岡田:自分たちのレーベル名にもなった「haleiwa」は私たちにとってとても大切な曲です。"haleiwa=晴れ祝え!"という歌詞の意味もあり、10周年のお祝いという意味で、ベスト・アルバムに収録するにはぴったりかなと思って選びました。

-ライヴ音源でもニコルズらしいアットホームな空気感が伝わってきますが、実際に日本橋三井ホールのステージに立ってみていかがでしたか?

わたなべ:ありがとうございます。常にアットホームですね、最近は(笑)。大きい会場になればなるほどその雰囲気は作りやすい気がします。初めての会場はいつもワクワクするし緊張もするんですけど、いざライヴがはじまるとファンのみんなの顔が見えていっしょに歌ってくれて、すぐにリラックスすることができます。三井ホールは思ったより大きくなかったです。まだまだいけるなと思います。でもやっぱりホールはいいですね。ニコルズにはホールが合うし、席がある方が子どもたちも両親も年配の方も観に来てもらえるし。いろんなホールでやってみたいですね。国内外問わず(笑)。

-ライヴといえば、3月8日に札幌 musica hall cafeでベスト・アルバムの全曲再現アコースティック・ライヴも行われましたよね。お客さんの反応はいかがでしたか?

千葉:アコースティックのワンマンは最近だとトークも多めだったりしたので、今回はとにかく曲をたくさん演奏できて、観に来てくれたファンのみんなも、終始楽しんでくれたようでとてもよかったです。

-全曲再現アコースティック・ライヴは4月29日に名古屋 K.Dハポンでも開催されますね。また4月4日には渋谷 duo MUSIC EXCHANGEにてベスト・アルバムの全曲完全再現ライヴ、さらに6月からは結成10周年記念ワンマン・ツアー"痛快!ニコニコLIFEツアー"がスタートしますね。今後のライヴへの意気込みをお願いしてもよろしいでしょうか。

わたなべ:基本的に今後しばらくのライヴはベスト・アルバムの曲を演奏すると思うんですが、ここ最近のライヴとなんら変わりなく楽しいライヴになると思います。僕らの魅力が詰まった『LIFE』なので、みんなが聴きたい曲がきっと聴けると思うし、ぜひライヴに来て欲しいですね。新しいサスペンダーも買ったのでいつも以上にパチンパチンやるつもりです。急激に増えてきているチビっ子ファンのみんなにもドンドン来て欲しいです。初めてニコルズのライヴを観る人にも、いつも応援してくれてるファンのみんなにも満足してもらえるようなライヴに必ずします。結成10周年は1度しかないので楽しみながら突っ走りたいと思います。ファン・クラブ"スマイルの森"とメルマガ"DWDM"もよろしく! ライヴで会いましょう!バイバイのバーイ!