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INTERVIEW

Japanese

FOLKS

2014年09月号掲載

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Member:岩井郁人 (Vo/Gt) 岩井豪利 (Gt/Vo) 野口一雅 (Ba/Cho) 小林禄与 (Gt/Syn/Per/Cho) 高橋正嗣 (Prog/Syn/Cho)

Interviewer:吉羽 さおり

デビュー・ミニ・アルバム『NEWTOWN』で、ドリーミィで洗練されたアレンジによるエレクトロ・サウンドと、日本人の琴線に触れる哀愁を帯びた、どっしりと大らかな歌を響かせた、北海道・恵庭市出身の5ピース、FOLKS。彼らの新作、シングル『HOMETOWN STORY』は、前作に続き自分たちの暮らす街にスポットを当てつつ、美しい箱庭的な世界を飛び出した躍動的なサウンドが光る曲が並ぶ。本数としてはまだまだ少ないものの、ライヴも増えてきて、よりフィジカルに聴き手を掴んでいく感覚もサウンドに芽生えている。彼らの住む街、日々の暮らしをポップに、活き活きと音楽に写した作品だ。

-2月にミニ・アルバム『NEWTOWN』がリリースされて以降、ライヴも増えてきたと思いますが、反響はどうでしたか。

郁人:道外に行く機会も増えて、Twitterとかを注目して見ているんですけど、結構、いい意見とかがあって。

野口:そうだね。

郁人:FOLKSってどんな人たちなんだろうって、気にしてる人たちがいて。『NEWTOWN』をリリースしてからライヴで各地を回って、直にそういう人たちの熱量とかを感じたり。中には、東京怖ぇなみたいなのもあったり(笑)。

-そうなんだ(笑)。何度か観ていますが、ライヴの反応もいいですよね。そういうことが、曲に還元される作用も出てきています?

郁人:それはありますね。今、メンバーみんなで一緒に住んでいて――『NEWTOWN』をリリースしたときはまだ住んでなかったんですけど。以前はデスクトップ上で絵を描くみたいに音楽を作っていたところがあって、音をレイヤーしたりとか、配置とか色とかをみんなで冷静に描いていく形が多かったんです。ライヴをやりはじめてからは、もっと音自体の快楽とか、刺激みたいなものがお客さんに響いたり、自分たちにも響いたり、対バンのバンドに響いているのを感じて、そういうのもしっかり作品でも伝えたいよなって。だから今回の「HOMETOWN STORY」みたいな肉体性を持ったアレンジも必然だったのかなっていう。

-今、恵庭市で一緒に暮らしているんですか?

郁人:そうです。今までは生まれ育った、恵庭市の恵み野っていう小さな町のそれぞれ実家に住んでいたんですけど、そこから一歩出て。それでも恵庭市内なんですけど、隣町くらいのところにみんなで引っ越して。一軒家で共同生活して、畑仕事とかしながら曲を書いてますね(笑)。

小林:芝刈りしたりとか。

野口:禄与はつなぎ買って、芝刈り機でガーっと草刈りしてて。

郁人:もしかしたら、『HOMETOWN STORY』にも芝刈り機の音が入ってるかもしれない(笑)。結構、歌録りとかしてるとブイーンとか聞こえてくるんですよ。あとは、近所のおばあちゃんと、よく喋ってるしね。

小林:"土あんまり掘り返さないほうがいいよ~"とか。

郁人:そういうのが若干入ってるかもしれない。

高橋:んなわけないだろ(笑)。

-もう、家もレコーディングをできる環境にもなっているんですね。

郁人:簡単なものですけどね。もっと設備を整えて、家で完結できちゃうくらいのクオリティまでもっていきたいなと考えているんですけど。今回は、家でスケッチしたものをレコーディング・スタジオに持って行って、レコーディングし直す感じでやっているんです。そのレコーディング中にも"ここになんか入れちゃおうよ"みたいな音とかも結構ありますね。

小林:スーツケースぶっ叩いたやつでしょ?

郁人:そうそう。「HOMETOWN STORY」の、ドンドンドンドンっていうキックは、旅行用のスーツケースを取りだして、禄与が思いっきりスーツケースを殴り続けていて。FOLKSのInstagramにも載ってるんですけど、動画があるので、それを見ながら聴いてくれると。