Skream! | 邦楽ロック・洋楽ロック ポータルサイト

Skream! 公式X Skream! 公式YouTube Skream! 公式アプリ

INTERVIEW

Japanese

The Cheserasera

2014年01月号掲載

いいね!

Member:宍戸 翼 (Vo/Gt) 西田 裕作 (Ba) 美代 一貴 (Dr)

Interviewer:奥村 小雪

-曲が先行して出来て、後から歌詞がつけられたんですね。

宍戸:僕はもともと弾き語りから作ってるんで、リフっていうリフがないんですよね。だからリフの効いたものをつくりたいなと思ったのがはじめだったんですよ。それであのリフをつけて、しかもその頃"これからCDを広く流通できる機会もあるかも"みたいな段階だったので、自己満足みたいな歌じゃなくて、皆に向けてというか。歌詞の根本は変えられないんだけども、すこしポジティヴにして。それこそThe Cheseraseraって名前をつけた時の様に、なんか少し前向きで外向きな歌をつくりたいなと思って書いた歌詞ですね。曲調も明るい感じで。

-レコーディングでは、ライヴでやることをイメージして作られるんですか?それとも、CD=作品といった別物みたいな考え方だったり?

西田:僕らは最初はスタジオで練るんですけど、まずはライヴで出来るような3人の音だけで成り立つものがほとんどで。レコーディングしていく中で"こんなののっけられるね"みたいなのが増えていく感じですね。前作までと違うのが、ライヴでやったことがない曲をレコーディングしたのが初めてで、基本的にライヴでやること前提でつくるような形が染み付いてるんですよね。

宍戸:僕がリフものを作りたかったっていうのはそういう考えもあって、ライヴでちゃんと映えるかどうかっていうのは絶対必須条件ではありますね。ライヴで聴くに堪えるものなのかどうかっていうのはどの曲を作るときも常にありました。

美代:結構、BLANKEY JET CITYとか元々好きなバンドは"ライヴが格好良いバンド"なので、僕個人としてはやっぱりそういうところに魅力を感じるというか。音源向けにとか、そういう考えは持ってなかったですね。もともと好きな部分がライヴでやって盛り上がれる曲、格好良い曲っていうのが前提でしたね。

-皆さんにとってのライヴの魅力とは?

美代:僕はCDを家に帰って聴くのも大好きなんですけど、ライヴの良さは生の演奏と歌があるっていうところに尽きるのかなとは思いますね。そういう生ものの表現とか、時間の流れとともに曲がちゃんと進んでいくっていうのを、1個の場所で皆で味わうっていうのは、CDとは全く違う楽しさがあったり。ライヴだけがいいとかそういうのではなくて、ライヴ独特の魅力っていうのに惹かれてる部分はありますね。

-同じ曲でも演奏する場所によって変わってきますしね。

美代:そうですね。結構そういう偶発性とかを楽しんでる部分は結構ありますね。直感でやるって言うのと同じく、そういう部分に魅力を感じます。

宍戸:僕は、自分が作る歌詞って普段会話の中で出るような軽いものじゃなくて、自分の深いところの闇とか1人でしか考えないような自問自答とかが結構反映されていて。それを初めて対面したお客さんの前でいきなり出すっていうのは凄く面白いことだなと思うんですよ。ひたすら突きつけるっていう。相手のレスポンスを待つというよりは"俺たちを見せてる"っていう状態がすごくサディスティックというか(笑)。いきなり腹割って話してる感じは面白いなとは思ってますね。

-普段は都内を中心に活動されているようですが、ミニ・アルバムのリリース後はTOWER RECORDSのインストア・イベントで東名阪だけでなく、北の札幌から南は福岡まで各地をまわられますよね。地方でもどんどん知名度が広がっていると思いますが、それについてはどういったお気持ちですか?

西田:まだまだ知名度を上げたいです(笑)。

美代:今までは流通としてもってなくてライヴをとにかくやりに行ってっていう機会をいただいてて、今年になって色んなところに結構頻繁に行くようになって。それの延長で今回CDをリリースして、インストア・イベントをやらせてもらえるっていうのは本当に凄く嬉しいですね。その土地土地のCD屋さんに僕らのミニ・アルバムが置いてあって、それを手に取ってもらって、僕らは"やってきました"っていう感じで行けるのが凄く楽しみです。初めての流通音源っていうのもあるんですけど、今はフレッシュな感じというか。

-地方ってなかなか東京のバンドのライヴを見られないから、来てくれるとすごく嬉しいんですよね。心待ちにしてるファンの方もたくさんいらっしゃると思います。

美代:そういうのは嬉しいですよね。

宍戸:本格的に地方に行き始めたのもシングルの『Drape』をリリースした前後からなんですよ。だから全然行けて間もないし、まだ1回しか行ったことないところもたくさんあって。例えば、仙台でライヴやって次は北海道とか行っちゃうみたいなそういう行程もあると思うんですけど、幸いなことに僕らは秋田とか岩手とか全部通りながら出来たし、なんかそういう風に"しょうがない"って通り過ぎてしまいそうなところも全部行けたらなあと思ってますね。