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INTERVIEW

Japanese

Muddy Apes

2013年07月号掲載

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Member:TAKA HIROSE (Ba) INORAN (Gt)

Interviewer:沖 さやこ


-それは確かに読めませんね(笑)。タンパにはいいスタジオがあるんですか?

TAKA:いまDEANがタンパに住んでて、彼の友達がオーナーのスタジオで。DEANもよく出入りしているし、オーナーはミュージシャンだから機材も揃ってるんですよね。だからいい感じで回るんです。最初“日本でやるか”とか“イギリスに来てもらうか”とかいろいろ考えたんですけど……タンパなら写真とか撮るのもいいかなと思ったし、ビデオ撮ってくれる友達もいるっていうから。“フライトの時間とかコストとかはあるかもしれないけど、でも全部まとめてやっちゃえるかな”と思って。それで1作目作ったら凄く忙しかったけど(笑)、凄く楽しくて。今回もそれでいこうと。タンパはマイアミと気候は似ているんだけど全然違って、ゆっくりしてますね。いわゆるコミュニティもそんなに大きくなくて、友達とかもいろいろ繋がってて“ああ、知ってるよー”っていうのも多くて。高級住宅地もあればゲットーもあるし……フラットなところですね。

INORAN:タンパのスタジオにいるのはDEANのファミリーや知り合いだからね。そっから入ってるから、DEANん家に遊びに行ってる感じ(笑)。だから“タンパは太陽が燦々としてる環境だ”というよりは、そういう感覚が大きいかな。

-楽曲からは前作以上に非常に攻勢的でポジティヴなエネルギーを感じました。アレンジも面白いアイディアが盛り込まれていますよね。ハードな部分と優しい部分があると思いました。

TAKA:前作はMAESONに投げ掛けて返って来た曲だけアルバムに入れたって感じがあって(笑)。でも今回はみんな“MAESONがヴォーカリストだ”と思って、MAESONのスタイルが分かってるから、曲作りがそこから始まっていますからね。そういう音にはなっているんじゃないかな。タイトルの通り“Fairy”で“Dirt”な感じが出てるはずだと思います。

-そういうのをコンセプトにして、ですか?

TAKA:いや、コンセプトはないですよ。結局俺たちがデモを作ってMAESONに同じように投げ掛けて、返って来たやつだけしか入ってないし(笑)。俺たちの選択の余地はなし!

INORAN:ふふふふ(笑)。

-どんな楽曲がMuddy Apesの音楽になるかは、実はMAESONさんが握ってるんですね(笑)。今回はアルバム・タイトルにも曲タイトルにも“5”という数字がたくさんありますが。

TAKA:Muddy Apesは“Five”がラッキー・ナンバーというか……ラッキー・ナンバー以上だよね?

INORAN:うん。

TAKA:合言葉になるくらい“Five!”と言えば“Five!”って(チーム全員が)返してくれる。勘違いから始まったんですけどね。MAESONがデモで“Fine”と言ったのを、DEANが発音的に“Five”だと思って“Five!?いいじゃん、Five!Yeah!”ってハイタッチしたり……何かある度に“Five!”って言い始めたのはそこからですね。今回“No.5ってタイトルにしようか?”という話も出たけど、2枚目のアルバムだしその言葉だけでもなぁ(笑)……ということで“Fairy Dirt”という言葉が頭についたんです。“Fairy Dirt”という言葉も、DEANと冗談言いながら話してたときに、“Fairyなんとか……Fairy Dirtがいいな”“あ、それ面白いじゃん!”って。まあ、結構軽いノリです(笑)。

-(笑)。とても大掛かりなことをやり遂げてしまうのですから、フットワークの軽いバンドだと思います。

TAKA:んー……でものんびり屋が多いんですよ。俺も結構のんびり屋ですけど、やっぱり締めるところは締めてもらわないと(笑)。MAESONもDEANもINORANも、宿題を出すと最後の最後まで持ってこないラスト・ミニッツの男たちですね。

INORAN:ははは(笑)。TAKAからメール来ても、すぐ返って来る人いないよね?

TAKA:DEANはまだメールは早いほうかな?ただ音とかはすぐ来ないよね(笑)。だから俺がね……〆切がどうのこうのなるといっぺんに“もう時間がねえぞ!頼むぜ!”って出して。