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INTERVIEW

Overseas

THE HIVES

2012年06月号掲載

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Member:Vigilante Carlström (Gt)

Interviewer:沖 さやこ


-確かに “5年経ってもTHE HIVESはTHE HIVESだ”と思う、芯のブレない作品だと思います。THE HIVESは、サウンドも勢いがあって、ライヴもエネルギーが絶えず放出されているので一見勢い任せのように見えるのですが、音に向かい合う上で非常に慎重な印象があるんですよね。

そうだね、それは事実だよ。僕たちは慎重に取り組むというより、真剣に取り組んでいるんだ。ライヴの音から曲作り、完成した音、アートワークまで全てを真剣にやっているよ。いい作品にするために努力を惜しまないし、ツアーに出るときはみんなに見てもらいたいから世界各国を回りたいんだ。だからこそ、アルバムとアルバムの間があいてしまうのかもしれないな。

-本当に真剣で、真っ直ぐな皆さんのハートが音に表れていると思います。全ての作業にとてもシリアスに取り組んでいますが、音楽を作ることやライヴは楽しめていますか?

もちろん、楽しい! 楽しんでいるよ。リハーサルをすることも楽しんでいるくらいさ。スタジオに長時間いると疲れるけど、それも作品作りのためって思うと全く苦じゃないよ(笑)。スタジオに長くいるとツアーに出たくなって、ツアーにずっと出ていると早くスタジオに戻りたくなる。仕方ないよね。

-今回はブラス・アレンジに挑戦してらっしゃいますが、サックスとの相性もバッチリでしたね。今まで無かったことが不思議なくらいで。

サックスは新しくチャレンジした部分でもあるしね。同じ部屋で、ライヴでも演奏してくれたから、それも楽しかったな。

-サックス奏者はどうやって選んだんですか?

昔からの友達だったんだ。一人はMONSTERというバンドのメンバーで、昔、1999年くらいに一緒にツアーをしたのがきっかけでずっと仲良くしてもらっているよ。今回はコンピューター・プログラミングではなく、本物の生楽器を使いたくってね。アナログを大事にしたかったんだ。キーボードが欲しいなと思ったら、シンセではなく、ピアノやオルガンを使ったよ。

-徹底的に生楽器にこだわって作られたんですね。ちなみに、作詞作曲において“これだけは譲れない”という部分はありますか?

何だろう……それは答えにくいな。毎回フィーリングが違うんだよね。ただ、リフはずっととっておくようにしてるよ。次の作品で使えるようにとっておくんだ。作曲はブロックのLEGOと同じで、リフを入れて、それが合わなければ違うリフを入れたりしてね。

-ボーナス・トラックに収録されている「High School Shuffle」と「Insane」はそれぞれ、ALEX CAROLE AND THE CRUSHとTHE DRAGTONESが制作した楽曲のようですね。

この2曲だけ仲のいいバンドに手伝ってもらったよ。ALEX CAROLE AND THE CRUSHは僕らと同じスウェーデン出身なんだ。うちのドラマーであるChris Dangerousが彼らのアルバムのプロデュースをしたから、その縁で彼らの楽曲をカヴァーさせてもらったよ。「Insane」は、僕が楽しむためにやっている50’sや60’sの音楽をやるロックンロール・バンドTHE DRAGTONESの楽曲なんだ。LAでミキシングをやったよ。

-今作も非常に潔くて聴いていると胸の中がすっきりするアルバムなので、日本でライヴが見られる日を心待ちにしています。

日本には来年早々に行けるんじゃないかな。

-それはとても楽しみです。CDに封じ込められた生楽器のパワーを、これでもかと感じることが出来るアルバム・ツアーになりそうですね。

もう既にツアーに出ているし、そろそろヨーロッパのサマー・フェスが始まるから、今年もフェスで忙しくなるだろうね。その後アメリカ・ツアーに行って、秋から正式にアルバム・ツアーをするよ。