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INTERVIEW

Overseas

ELECTRIC TOUCH

2012年05月号掲載

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Member:Shane Lawlor (Vo)

Interviewer:沖 さやこ

世界で最も盛り上がるフェスティヴァルのひとつであるSXSWの開催地、テキサスはオースティンから5人組ロック・バンドELECTRIC TOUCHがメジャー・デビュー! まだ日本デビューはしていないものの、インディーズ時代からSXSWやCoachellaなどのフェスに精力的に出演し、アメリカやイギリスを中心に知名度を伸ばしている。メンバーはヴォーカルのShaneがイギリス出身で、残りのメンバーはテキサス出身。UK色とUS色の配合も面白いニュー・カマーが作り上げたメジャー・ファースト・アルバム『Never Look Back』について、フロント・マンのShaneに迫った。

-メジャー・デビューというタイミングなので、まずバンドの結成から今までのお話を教えて頂いてもよろしいですか?

俺たちはロックンロール・バンドで、出会いはテキサスだったんだ。俺だけイギリス出身で他のメンバーはアメリカ出身。5年前にギタリストのChristopherとコーヒー・ショップで初めて会ったんだよね。なぜ出会ったかというと共通の友達がいて、そこで彼を紹介してもらったんだ。そこから意気投合してジャムったら本当に仲良くなって、実際にも2年間バンドでシェア・ハウスしたりしたんだ。毎日のようにリハーサルして、曲を書いてっていう生活をしていたよ。そうやってこのバンドが誕生したのさ。日常のことを歌っているロック・バンドなんだ。

-意気投合、ということはメンバー5人に共通の音楽の趣味などがあったのでしょうか。

実はね、そうでもないんだ。みんなバラバラなんだよね。幅広く聴くんだけど、俺は特にイギリス出身なのにアメリカのロック・ミュージックがすごく好きで、ずっとファンだったんだ。Christopherは逆にUKロックのほうが好きで、THE CLASHとかのようなバンドを聴いていたみたいだよ。だから本当に趣味はバラバラ。そのおかげでいろんなジャンルを聴く俺らがロックンロールを作ろうと思うと、やっぱり他のバンドよりも楽しめてると思うんだよね。

-お互いがお互いの国の音楽をリスペクトしているんですね。それでは出身国の違いなどを感じることもほとんどないのでしょうか。

そうだね、それは全然ないよ。俺はアメリカの映画やTVショウを見て育ってきたから、アメリカの文化には抵抗がないんだ。他のメンバーのバンド・ヒーローもイギリス出身のアーティストが多いし、特に問題はないよ。

-なるほど。ELECTRIC TOUCHというバンド名はユニークですね。手品の道具にも同じ名前の物があるらしいです。

矛盾しているような言葉、ちょっと遊び心のある言葉を使ったバンド名にしたかったんだ。人が音楽を聴いたときに心で感じるものも表現したくってね。将来につながる名前だと思って、ELECTRIC TOUCHに決めたよ。

-新作聴かせて頂きましたが、強さと華やかさがあり、UKテイストとUSテイストがバランス良く配合されている楽曲群だと感じました。

俺はアルバムの全てが好きだな(笑)。とても正直なアルバムで、自信作なんだ。今回のプロデューサーの仕事のおかげで、仕上がりには満足しているよ。内容は嘘偽りなく書いたもので、夜の町並みでのエピソードや日常で起こったことを書いているんだ。

-非常にダンサブルな楽曲や、骨太ロック、じっくり聴かせる曲まで、10曲ですが非常にバラエティに富んだ内容になっていると思います。やはりこういうカラフルな作品にしたいと思われて制作されたのでしょうか?

今回はやっぱり、いろんな俺らを見せたかったっていうのはあるね。オーケストラ調のものもあれば、ストレートなロックンロールな曲もある。今回は沢山曲書いていて、40以上から選んだんじゃないかな。その中でのトップ10お気に入りのを選んだんだ。選んだ曲はどれもストーリー性があってね。俺はアルバムっていうのはストーリー性があるべきだと考えているから、思っていたように仕上がったよ。ファンには飽きてほしくなかったし、ジェット・コースターに乗っているかのような気分を味わってほしかったから、このようなアルバムに仕上がったよ。みんなが興味を持ってくれるようなアルバムを目指したんだ。