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INTERVIEW

Overseas

SOUTH CENTRAL

2011年03月号掲載

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Member:Rob  Keith

Interviewer:沖 さやこ


-逆に、私はSOUTH CENTRALの音楽にメディア並の洗脳能力があると思うんです。何度も繰り返される言葉が頭から離れなかったり……。

K:僕たちは社会の一部だからね(笑)。

R:僕たちの音楽を聴いて、そんな感想を言ってくれるのは光栄以外の何でもない。今世の中には様々な音楽が出回っているから、僕たちの音楽を聴いて人生を楽しんだり苦しみを乗り越えたりしてくれるのは最高に嬉しいよ。

-今作は様々なアーティストがゲスト参加されていますね。PENDULUMのGareth McGrillen、エレクトロニック・ミュージックのカリスマであるGary Numan、ニューヨークで最も爆音のバンドと称されるA PLACE TO BURY STRANGERS のメンバーと。

K:PENDULUMとは30、40公演くらい一緒にやっているので、とても仲のいい友達なんだ。日本でも一緒にプレイしたからね。Garethはブライトンに来て参加してくれたよ。A PLACE TO BURY STRANGERSは僕らが大好きなバンドで、フランスでライヴを一緒にやっているときジャック・ダニエルの力を借りて(笑)、「一緒にやってくれないか」って尋ねたんだ。それからとてもいい友達になれて本当に嬉しい限りさ。僕たちの楽曲のリミックスも彼らがやるらしいよ。Gary Numanは共通の友達がいたので、2007年の初めに彼にダメモトでトラックを送ったんだ。そしたら2008年に彼からヴォーカルが届いたんだ! 彼は僕たちのヒーローの一人だから、受け取った時は飛び上がるほど感動したよ。トラックに彼のヴォーカルを合わせた瞬間、もの凄くしっくりくるものがあった。あと、ニュー・シングルに収録されたTHE PRODIGYのリミックスも、自分たちにはとても大きな意味があるな。

-THE PRODIGYとPENDULUMのツアー・サポートも非常に重要な経験になったのではないでしょうか。

K:THE PRODIGYとは80公演以上一緒にやっているし、もちろん彼らのエネルギーや音楽にインスピレーションを受けているよ。「Bionic」は彼らとツアーをしている時に思いついたから、影響が強く出ていると思う。「Astro City」はPENDURUMとツアーをしていた時に作った曲だし、ゲスト参加してくれているので非常に彼らの影響が強いな。

R:毎晩5000人くらいの観客の前で演奏したのもいい経験だったよ。THE PRODIGYのエネルギーはとてもポジティブなもので、DJをやっているときも刺激的だった。

-読書、街、ライヴ、素晴らしいアーティストなど、様々な刺激が凝縮されているんですね。それと同時に非常に喜怒哀楽の激しい作品になっている印象が強かったです。

K:麻薬中毒で亡くなった友人について歌った「Bionic」はとてもやりにくかった。どの曲も自分たちには大きな意味があるんだけど、この曲は特に感情的になってしまったよ。

R:このアルバムを作ることで歌詞面でとても成長出来たし、サウンドもよりタイトにより壮大になった。でも僕らは満足することがないんだ。常にもっとうまく、もっと良くなりたい。今回のレコーディングで得た経験で、次回のアルバムはもっと手早くスムーズに作れると思うんだ。ビジネス面でも非常に勉強になったし、次のレベルに行けたんじゃないかな。人間としてもお互い大人になっている気がする。もっとアルバムを作ることで、人間として、ミュージシャンとして自分たちを磨いて、様々な人々に伝えたいことがたくさんあるんだ。

-皆さんの音楽には、近年のエレクトロ・シーンやロック・シーンにかなり大きな起爆剤になると思います。SOUTH CENTRALはエレクトロか? ロックか? と問われても悩んでしまいますし(笑)。

R:(笑)。この2年くらい、自分たちのことをロックトロニカと呼んでいるんだ。エレクトロ・シーンもロック・シーンもとても変化があったし、今でもまだ変わっていると思う。様々な音楽スタイルがミックスされているので、僕たちはそこが大好きなんだ。ダブ・ステップはスローであまりクライマックスがないものだけど、今のシーンだと活気溢れるものになっていく。どちらのシーンも非常に楽しみだよ。

-3年間で大きな成長を遂げた、これからのSOUTH CENTRALの活躍も非常に楽しみです。

R:今年はツアーを大々的にやって、フェスに出演する。出来れば日本にも行きたいと思っているよ。いや、思っているではなく、実現するけどね。新しい楽曲も作っているので、これからとても忙しくなるだろうな。