Japanese
aie
2011年02月号掲載
Member:大屋 努(Vo&Gt) 中道 孝治(Ba) 海老原 勉(Gt&Key)
Interviewer:伊藤 洋輔
aieとは、元ハードコア・バンドfactor2grace(Gt 堀崎、Ba 中道、Gt&Key 海老原、Dr伊藤)とunderdrive(Vo&Gt 大屋)のメンバーからなる。06年結成、千葉県柏市を中心に活動。エモーショナルな疾走感、親しみやすいメロディ、アグレッシヴなパフォーマンスで幅広いリスナーから注目を集める。“正しき時代の音”と評された1stアルバムから約2年、待望の2ndアルバム『hikarika』がリリースされる。藍色で描く極彩色の人間風景、そこに込めた想いとは?インタビュー……というより雑談のように穏やかな空気が漂う中、飾らない3人が語ってくれた。
-あけましておめでとうございます!まずは、自己紹介を兼ねて新年の抱負を聞かせてください。
大屋:うわ!いきなりハードル高いなあ(笑)。
中道:マジですか?(笑)。
海老原:どうしよう……。
-なんでもいいですよ(笑)。
大屋:じゃあ、え~っと……大屋です。今年はMCがうまくなりたいですね(笑)。
中道:中道と申します。え~……昨年末に結婚をしましたんで、今年はひとりの男として成長していけたらと思ってます。
大屋:おぉ、すげぇ(笑)。
海老原:え~っと、海老原です。普通だけど、今年は純粋に貯金を頑張ろうかなぁなんて思ってます。特に買いたい物があるわけじゃないけど、なんていうか……やっぱりひとりの男として成長するための手段なのかな?
中道:それ俺言ったやつじゃあ……。
海老原:ハハハ、先輩を見習ってね。……こんなのでいいんですか(笑)?
-ありがとうございます!飾らなくていいですね~(笑)。ちなみに年齢は?
大屋:3人とも27歳になりました。
-20代の後半になり、そろそろ先を考えながら動こうとか意識します?
海老原:ええ、今まで考えなさ過ぎたんで(笑)。
大屋:まだ見てないんじゃない、俺ら?
中道:うん、まだ見えてないね。
-では、2ndアルバムを完成させた現在の心境を聞かせてください。
海老原:満足のいくものは作れたと思ってますよ。
大屋:うん、今すげぇワクワクしてますもん。これからが楽しみだなって素直に思えるのが現在の心境ですね。
-歌詞にも随所に出てきますが、タイトルから示唆するとやはりテーマは“光”ですか?
大屋:はい、そうですね。歌詞に関してですけど、コンセプトとまで言っていいか分からないけど、光のイメージでまとめましたね。
-そこにフォーカスした理由とは?
大屋:その……光が好きとか嫌いとかそういうことではなくて、そこにいろいろな表現の可能性を感じたからなんですよ。僕らのバンド名の由来となった藍絵というのも、藍色だけでさまざまな絵を描くように、光、という色でさまざまな感情を描く感じで。そうしたら多種多様なものが見えてきましたね。
-世界観としては肯定的なフィーリングに満ちてますね。
大屋:そうですね。……でも、そこにはネガティブなものも含まれますよ。良いものも悪いものも含めた表現の光なんです。
-抽象的な質問で、よく“光あれば闇もある”なんて表現ありますが、そのネガティブな部分を闇だとするならば、それは現実で具体的にどのようなことから生じているんですか?
中道:えっ、闇って(笑)!それは無限に解釈できることですよね。切りねぇことだし、なんだろ……僕レコーディング・スタジオでも働いているんだけど、最近の高校生はけっこうエグイこと言ってきますよ。呼ばれて行ったら「アンプ動かしてください」とか言われますもん(笑)!なんのためにキャスター付いてんだって!
-ハハハ、日常の小さな闇と(笑)。
中道:まあ……なんとなくだけどその質問分かりますね。歌詞に関してはすべて大屋くんに委ねてますんで僕の深読みかもしれないけど、始めに光のテーマでって話を持ってきたとき、僕が思ったのは闇というか影のほうをイメージしてしまったんですよ。見栄張って光にしてるとまでは思わないけど、なんか本質は影なのかなぁ~って、完全に深読みだけど(笑)。
大屋:むしろそっちがメインなのか(笑)。
中道:表裏一体ではあるから、すべてを含んだ光ってことね。
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