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INTERVIEW

Overseas

CROCODILES

2010年11月号掲載

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Member:Charles Rowell

Interviewer:伊藤 洋輔

スリリングなオーラを撒き散らす2人組が帰ってきた。米サンディエゴ出身、CROCODILES。海外プレスがこぞって大絶賛し、とりわけローリング・ストーン誌は「アート・パンクの復活だ!」と激賞したアルバム『Summer Hate Love』から早1年、待望のニュー・アルバムを完成させた。この圧倒的な美意識、着実な成長を感じさせるクオリティに、さらなるブレイクを予感してしまう。 NO AGE、BEST COAST、DUM DUM GIRLSなど次々に快作を生み出し活況を呈するLAシーンだが、いよいよ真打の登場となるか!?あらゆる衝動がもたらす轟音は、甘美な中毒性を孕んだ、それはそれは危険なものだ。

-2ndアルバム『Sleep Forever』完成おめでとうございます!CROCODILESの新章を告げる素晴らしい世界観ですが、今現在あなたの心境はいかがでしょうか?

リリースできて本当に嬉しいよ。制作自体すごく楽しかったし、世界中のいろんな人が楽しんでくれているみたいでホッとしてる。それと、このアルバムはライヴで演奏するのが楽しい曲が多くて、その意味でも満足しているよ。

-プロデューサーにJames Fordを起用したのは驚きました。これはどのような経緯で実現したのですか?

マネージャーのところにJamesから連絡が来て、一緒にアルバムをやらないかって話をもらったんだ。その時から運命的なものを感じていたよ。実際に会って、今回のアルバムの曲に関して影響を受けた音楽を話あったんだ。ダブやクラウト・ロック、『NUGGETS』(60年代ガレージのコンピレーション)に収録されてるようなバンドとか話したね。Jamesもそういうスタイルで行こうってすぐに同意してくれたよ。

-レコーディングは砂漠にある退廃的なスタジオで行われたそうですが、強烈な体験だったようですね。そこでの印象的なエピソードを教えてください。

普通の世界とは遠く離れた一軒家のスタジオで、そこにはたくさんのヴィンテージ機材があったんだ。本当に夢みたいだったよ。「Girl In Black」のキーボードのパートをパティオで録音したんだけれど、ちょうど日暮れ時で、バックに美しい夕焼けが見えたのは印象的だった。それから、元々「Hollow Hollow Eyes」はアルバムに入れるつもりはなかったんだけど、スタジオで全員泥酔したときに考え直して入れることにしたんだ。そんなノリで決めてしまったけど、あれも面白かったな(笑)。

-サウンドを前作と比較すると、奔放なギター・ノイズが洗練され、よりメロディアスになった印象を受けましたが、その点は意識した部分なのでしょうか?

うん、意識的にそうしたつもり。そこは前作よりも良いものを作りたかったから、作曲はかなり苦労した部分だね。意識したのは、オーガニックでラウドなサウンドが詰まったアルバムにしたかったんだ。

-ギター・サウンドで生み出すフィードバック・ノイズや歪み・轟音はCROCODILES独自の魅力ですが、お気に入りのエフェクターを教えてください。

実はライヴではそれほど使わないんだ。だからアルバムで使ったペダルは、全部スタジオに残してきたんだよ。録音では、たくさんのファズ・ペダルをSearsのアンプを通して使った。あと、Teiscoのギターもよく使ったな。「Mirrors」で大活躍してるからチェックしてみて(笑)。