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INTERVIEW

Overseas

OPERATOR PLEASE

2010年07月号掲載

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Member:Amandah Wilkinson(Vo&Gt)

Interviewer:佐々木 健治

2007年、「Just A Song About Ping Pong」で世界中を驚かせたOPERATER PLEASE。あらゆる要素を無邪気に未整理のまま投げつけてくるこのパンク・ソングで世界を震撼させた恐るべき子供達は、その才能が思春期の一瞬の爆発ではなかったことを証明する素晴らしいポップ・アルバムを携え、大人になって還ってきた。

-『Gloves』、本当に素晴らしいアルバムだと思います。バンドの進化にとても驚いていますが、このアルバムが完成してみて、いかがですか?

アルバムの出来だけど、凄く良いわ。出来上がってとってもとっても嬉しい!やっとこうやってみんなと一緒にアルバムを楽しめることができて、感動しているの。今自分たちがバンドとしてどんな感じなのかをしっかりと表現しているし、これから先どのような方向に将来進むかもしれないというヒントを出しているようにも思えるの。

-現在、バンドの公式サイトでは全曲の試聴やアルバムの予約や購入ができるようになっていますよね。現在までのファンからの反応はいかがですか?

みんなからの反響は物凄く大きいわ。新しい音楽を出すのって常に大変なことよ。何故かって言うと、人はみんな昔の曲を聴いてそれに慣れているので私たちの音楽に対しても次はこうだって方向性をそれぞれで固めちゃうの。だからそんなファンのみんなが思っている方向と違うものを出して理解してもらうのは大変なときもあるの。ただ、今回は制作の初期の段階から終わりまでずーっと私がブログで色々と綴っていたの。ファンのみんなに前もって、スタジオではどのようなことが起きていて、実際私たち自身が制作過程で何をどのように思っているのかドキュメンタリーと言っても良いほど頻繁に伝えていったから、そのおかげで思ったよりはスムーズにことが進んだと思う。同じ世界を少しだけでもみせることが大切だと思うわ。導入さえ出来ていれば、その後のこと、つまり私たちの場合、アルバム全体が出来上がったときに皆に受け入れられやすいかなって。 今のところの皆からのリアクションには満足しているわ。新しいファンを取り込みつつも、今まで応援してくれているファンに対しても引き続き良いものを提供できたんじゃないかと思う。

-このアルバム制作には、いつ頃から取り掛かったのでしょうか?

このアルバムの制作は2009年の春から始めたわ。その1年はアルバムを作り上げるための素材を一つずつ繋ぎわせるべく、色んなことをした。ただ、これだけはしたくないってことがあって、それは前のアルバムと同じことをすること。絶対前に進んで、野心的にいつづけたかったの。だから、曲作りにさらに集中し、アイディアを絞り込んで、それぞれの曲にキーとなる要素を作り、そこを強調したの。たくさんのアイディアを出して、バラバラになるのは避けようと思ってね。

-ファースト・アルバムとは制作環境や製作過程で変化はありましたか?

今作は前作とは全く違った制作プロセスだったわ。『Yes Yes Vindictive』では3週間でレコーディング、ミックス、その他全部をしたの。今回は何をどうやって考える時間があって、アルバムに対して100%満足できるように過ごせたわ。またもや孤立した環境に身をおいていて、携帯の電波状況もあまりよくなく、ネットもあまり繋がない状況で、おかげで気が散るものが周りになかったの。集中できる環境ね。アルバムの仕上げは私のリビング・ルームで行ったんだけど、快適ながらも仕事から逃げられない環境でちょうど良かったわ。アルバムと共に生活をしてきたことによって、時には一歩下がって作ってきたものを客観的にみようとしても反対にそれが難しい時もあったけど、負けじとそのまま気を強く持って制作が終わるまで突き進んだわ。それは、ストレス状態がピークになるような状況だったけど、性格としてはそっちのほうがあっているようだったし、おかげでバンド自体も心理的距離がさらに近くなったわ。