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INTERVIEW

Overseas

DAS POP

2010年03月号掲載

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Member:Bent Van Looy (Vo&Key) Reinhard Vanbergen(Gt)

Interviewer:遠藤 孝行


-DAS POPというバンド名はどういう経緯で付けられたんでしょうか?

B:バンド名を決めるために一度全員で重要なミーティングを開いて、その時に初めて趣味でやるバンドじゃなくてプロとしてちゃんと活動していくとみんなで決めたんだ。”POP”っていう言葉は本当にマジカルな響きがあるから、絶対”POP”という言葉はバンド名に入れたくて。どうしょうかと考えてたんだけど、その時Reinhardがトイレから出て来て「DAS POPがいいんじゃない?」って言ったんだよね。でその言葉自体意味は無いんだけど凄く気に入って、こう文字にした時のバランスもいいし、それで決まった感じだね。

-続いて、アルバム『DASPOP』についてお聞きします。とてもポップで口ずさみたくなる様なメロディ満載の素敵な作品だと思います。手応えはいかかですか?

B:そう言われて嬉しいよ。今回はポップな作品を目指していたからね。それと今回は出来るだけ直球でいこうと思ったんだ、そのために今回はすべてライヴ・レコーディングにしたんだ。曲作りにしても出来る限りミニマムで短い曲を作ろうと心掛けて、結果必要不可欠なものだけを網羅したアルバムになったと思うし満足してる。ポップなエッセンスだけを抽出した作品になったと思うよ。

-「ポップ」というキーワードが出たのでお聞きしたいんですが、あなた方が考えるポップなものとはどういうものでしょうか?

B:短い言葉ではあるんだけど、さっきも言ったようにとてもマジカルなものだと思う。人によってはポップと聞くとポップ・アイドルを想像するかもしれないし、Elvis PresleyだったりTHE BEATLESかも知れない。あるいはBLACK SABBATHがポップだって言い張る人もいると思う。やっぱりポップという言葉はジャンルを選ばないし、僕らのジャンルでは特に使われる言葉だとは思うんだけど、音楽というフィールドに限らずもっと自由なものだと思う。

-なるほど。今作はSOULWAXプロデュースという事で少し意外な感じがしたんですが、これはどういう経緯で決まったのですか?

B:とても自然な流れで決まったんだ。彼らもゲント出身でスタジオも隣同士で、お互い「いい曲だね」なんて話をしていたらプロデュースの話が決まって、その時は小さいスタジオでの演奏がいいって言ってくれてたからその方向性で話をしてたんだけど、彼らも忙しいからさ。毎回彼らは大規模なワールド・ツアーに行くだろ、毎回充実したツアーをしてると思うんだけど、そこから帰って来た時に一緒にやろうという話になって。実は1stシングルも彼らのプロデュースなんだ。

-それは知らなかったです。

B:「Little Boy」って曲なんだけどね。今回その時から時間もかなり経っているし、世界を観て来たSOULWAXとの仕事はとても刺激的だったよ。ちなみにこの「Little Boy」は日本のアーティストのCORNELIUSが気に入ってくれてMIXに入れてくれたんだよね。

-いつ頃ですか?

B:90年代だからかなり前になるんだけど。

-SOULWAXが2人がやっている2MANY DJ’sのMIXにもあなた方の楽曲が収録されてますよね?

B:えーと、多分収録されてると思う。ブートレグだけど。沢山あってわからなくなるんだよね。

-ちなみに2MANY DJ’sは同じタイミングで来日されてましたが、会ったりしましたか?

B:うん。会ったよ。昨日のライヴには遊びに来てくれたしね。その後呑みにも行ったよ。

-そうだったんですね。今回のアルバムには「Saturday Night」という楽曲が2曲あります。あなた方にとってもやはり土曜の夜は特別なものですか?

B:もちろん。みんなにとって大切ものだと思うし、その日はみんながちょっと変身出来て、何もかもが可能になる特別な日だと思うよ。ロックンロールにおいても映画においてもよく取り上げられる普遍的なテーマだと思うな。

-なるほど。今作の歌詞は前向きながら別れをテーマにしたものが多いように感じます。歌詞に込められたメッセージはなんでしょうか?

B:見た目がハッピーでも1枚めくると暗かったりするのがとても面白いんじゃないかと思っていて、その一番良い例がABBAの「Winner Takes It All」っていう曲で、曲調は明るいんだけど歌詞では離婚の事だったり凄くダークな事を歌っていて、それが面白いって思うんだよね。だから今作でもそういうテーマの曲が多いんだ。

-では、最後に今後の予定を教えて下さい。

B:まだヨーロッパでもツアーがあるからそれをこなして、また夏にもフェスティヴァルの予定があるからそのタイミングで日本にまた来れたらいいなって思ってるよ。その間に曲作りもしっかりやりたいね。