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INTERVIEW

Overseas

BLACKMARKET

2010年02月号掲載

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Member:Daryl Ramon(Vo&Gt)

Interviewer:遠藤 孝行


?BALCKMARKETの一つの魅力として感情のこもった、しかしながらクールで艶やかな歌声があると思います。歌う上で大事にしている事はありますか?

今回は歌い方をいくつか変えてみようとしたんだよね。僕はパワフルでふくよかなシンガーに憧れるところがあってさ。例えばPaul McCartneyの「When I'm 64」の歌い方とかが良い例だね。
彼は自分の音域の広さを歌い上げたり、余計な音を付け加えたりすることなしに、僕らに聴かせることが出来るんだ。それってすごいことだろ?

?確かに。今作のレコーディングはいかがでしたか?

レコーディングは一瞬だったね。僕らはまた一緒につるんで遊ぶことにエキサイトしてたようなもんだよ。プロセスは早かったから、すべてを1ヶ月半もかからなかったね。
僕らはプロデューサーのPeteと一緒にやるのが好きだったし、なるべく早く始めたかった。Peteがスタジオで何でもトライするのが好きなんだよ。
レコーディングの最後の週は僕とPeteで色んな楽器やサウンドを試してみたんだ。あれは今回のレコーディングで一番楽しかったことかな。

?メンバーの脱退を経て3ピースとなった訳ですが、今作を作る上で影響はありましたか?

いつもあったもうひとつの楽器がないと、すべての曲に今まで以上にスペースが残るんだ。この予備の部屋にはまた違った楽器を簡単に付け加えることが出来たんだ。
例えば、ヴァイオリンやピアノを使ったりということも、もし1枚目と同じようにもう一人のギター・プレイヤーがいたら、曲の中にこういうスペースを見つけて何かにトライするということはしなかったと思うんだ。そこに大きな影響があったと言えるんじゃないかな。

?なるほど。今回のニュー・アルバムは2年振りとなりますが、ここ2年はどういった活動をして来たんでしょうか?

去年の春に1stアルバムのツアーを終えて、バンドのみんなはそれぞれ自分のやりたいことをやってたね。Michaelはアイオワに住んでるし、オレは大学の授業を取るためにアリゾナ北部に引っ越した。Langdonはレイクハヴァスシティに住んでる。このことも新しいレコードにバラエティをもたらしている理由かもしれないね。オレ、オレだけじゃなくてみんなそれぞれだけども、色々な変化を経験したからそれが僕らの音楽にももちろん反映していると思うよ。

?日本にも3度の来日を経験していますが、日本に対する印象はいかがですか?

バンド・メンバーみんなに代わって言えることだけど、本当に日本は大好きなんだ。今はもう少し冷静になったけど、俺たちはいまだにとても日本に憧れているんだ。
おかしい話だけど、1ヶ月くらい前にお互いに電話した時に東京がいかに素晴らしいかと、少しでも長く滞在するようにしようと話し合っていたんだ。
僕が地元で日本の素晴らしさの話をするとみんなぶっ飛ばされるしね。どんなにみんなが礼儀正しいかとかさ。本当にどんどん懐かしくなってくるよ。ハハハ。日本に行くことを話しているだけで興奮してくるね。