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INTERVIEW

Japanese

LAZYgunsBRISKY

2009年07月号掲載

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Member:Lucy(Vo) izumi(Gt) azu(Ba) Moe(Dr)

Interviewer:佐々木 健治


-「Navy Star」は、バンドのあらゆる要素がグルーヴ感を生み出していると思います。リズム自体は、どちらかというと直線的ですが、ヴォーカルとギターとの絡むことによってうねりを生んでいく、とてもスリリングな楽曲ですね。この曲は、どうやってできていったのでしょうか?

I:最初ベースのフレーズから出てきました。

A:ベースから作り、そこにギター・ドラム、歌をのせていった。 Aメロの弦楽器の絡みは、泉ちゃんが拍を間違えて弾いた事からうまれた。

M:azuがベースから作っていった曲。この曲のギターとヴォーカルでの盛り上がりって、やっぱりこの直接的なリズムがあるから生かされると思う!!

-「Bitter Day」は疾走感のあるナンバーで、歌詞は、ほとんどの人が一度は親から言われる台詞ですね。今はそう言ってしまう感覚も何となく分かるんですけど、やっぱり若い頃は「うちはうち、よそはよそ」みたいな言い方って、だから何なんだって思うことの一つですよね。苛立ちを倍増させる台詞の一つというか。そういう大人の台詞とかにイライラすることって、多いですか?

L:大人は、好きな人も嫌いな人もいますが、本質を見て、言葉は言えよ、と思うことがあります。誰に対しても。

A:すっげーあります。まねなんてしてないし!!

M:イライラすることは多くないです。なんで?って思うことはある。

-「Sneaky」は、今作がリズム隊を前面に打ち出しているという意味で、こういうインストの曲が入っているのは凄く納得がいくんですが、この曲を入れたのはどういう意図で?

I:別に意味はない。ただそこに「Sneaky」があったら良いと思ったから。

A:音を楽しむ、という意味で。でも、今作は全部かっこいい曲、音を楽しむ、というコンセプトで作ったアルバムなので、他の曲と比べるような意図はないです。
ただ、今までにない、新しいタイプの曲、ということかな。

M:azuとのセッションで生まれた曲。短いインストのつもりがやってくうちに色々盛り上がっちゃって結構長い曲になりました。8曲の真ん中あたりにこの曲が入ってるのは、このアルバムに欠かせないな!!と思います。やってて楽しかったです。大変だったけど。

-「Now!」は、一番好きな曲というか、バッチリだと思います。パンキッシュだし、凄くグルーヴもあって。OPERATER PLEASEの「Just A Song About Ping Pong」のようなエネルギーがありますね。Lucyさんの言葉の乗せ方は凄く新鮮に感じるところがあって、そういう意味でも象徴的な曲ですが、結構、作りこまれるのか、自然と出来てくるんでしょうか?

L:どれか、というと、Blondieの「Rapture」を意識しました。言葉遊びに面白さを感じていて、元々ヒップホップが好きなので、私のフィルター通して、かっこよく、遊び心が出せてよかった。

-ラストの「Abbey Road」の歌詞「世界が私を待っているような気がしている/たとえ私がロックンロールでないとしても」って、凄く自信がないと書けない歌詞だと思うんですが。これは、実際のところ、不安の裏返しですか?それとも、確信している?

L:どちらもです。正直、言葉なんて、多すぎる必要はない。これを書いたのは私だけど、皆それぞれがどう思うか、そして、あなたはどうなのよって思います。

-ロックンロールという言葉に対して、自分達はロックンロールをやるんだというような拘りはありますか?それとも、自分達の音楽がロックンロールという呼び名じゃなくてもいいんじゃないかと思っている部分もあるのかと思ったんですが。

L:ロックンロールなのは、心がロックだから、その私達が音楽で表現したらロックンロールに、ライヴしたらロックンロールになるってだけだと思います。ジャンルなんてくそくらえ。

I:拘りはない。でも根底にあるものはロックンロールだから周りからそう呼ばれても構わない。でも自分では、ロックンロールっていうジャンルにしばられる気もないし、しばられてる気もない。気持ちいい音楽をやって思うようにやっている、だからロックンロールなのかもと思う。

A:ちがうね。ロックンロールを守るんだな。ロックって言葉が今のミュージックシーンに溢れているけど、私が180度人生を変えられたような人達が全然いないってことで、だから、守っていかないと。

M:やりたいことやりたいようにやってるから、ロックンロールって呼ばれなくてもかっこよけりゃーいいって思ってた時もあったけど、やっぱり影響受けて憧れてきたロックってものは、守って示していかなきゃなって、思います。新しいものを取り入れたとしても。なんか今流行ってる音楽を、これがロックだーとか言われてるの見ると焦ります。

-LAZYgunsBRISKY にとって、ロックンロールっていうのはどういうものでしょうか?

L:生き様、生き方、日常、です。その中に、愛がなければ、ロックンロールなんて生まれない。

I:すごく自由で、ただ感じている。言葉では言い表せないものだと思う。ほんとに感じることだから。

A:守るべきもの。そして、魂、人生、生き様!

M:衝撃。わー!!!って。目が覚める感覚。トリハダがたったりする。

-今は、ツアー真っ最中ですが、ツアーで各地を訪れてみて、いかがですか?何かこれまでとの変化を感じたりはしますか。

L:出会いをさらに、嬉しく思うようになった。

I:初めて行く所でも待ってくれている人達がいたり、すごく嬉しい。

A:私たちを待っていてくれている人が多くて、とても感動した。そういう人達が、私たちに色々話しかけてきてくれて、ツアーのイミってのがなんとなく分かってきた。

M:待ってくれてる人がいる。まだまだだけど、でもいるんだ!って。びっくりしました。

-ちなみに、これまで対バンしてきた中で、カッコイイと思うバンドは、誰でしょうか?

L:フキゲンナテンシタチ、ABOUT TESS、THE BOWDIES

A:The BAWDIES、怒髪天、KINGONS

M:怒髪天、DETROIT7

-今作も『Catching!』もミニ・アルバムというくくりになっていますね。フル・アルバムの予定はあるのでしょうか?

L:なきにしもあらず。

I:フル・アルバム出したいと思います。どの曲も何回も聴き返したくなるようなかっこいいものを。毎回そう思って作ってるけど。

A:あると思います。まだ曲作り段階なので分かりませんが(汗)

M:あると思います。

-最後に、ファンの皆さんにメッセージをお願いします。

L:毎日退屈じゃないかい?それはお前らが退屈な人間だからだよ。
お前にだって、世界は変えれる。
先ずLAZYgunsBRISKY聴いて、お前が変わろうとしてみなよ。
一瞬も逃すなよ。

I:『26times』を聴いてライヴに来て!
聴いてなくてもライヴに来て!
そして何かを感じてくれたら嬉しいです。

A:お前ら、ロックしようぜー!!

M:ライヴハウスで会いましょう。『26times』買って聴いて。