Japanese
ROCKBELL records
2014年01月号掲載
Writer 沖 さやこ
歌謡曲や演歌がジャパニーズスタンダードだった1970年代に、はっぴぃえんどや高田渡、小室等、 あがた森魚などを輩出し、日本語のフォーク/ロック創世記を作ったとされる、キング・レコードのディレクター三浦光紀を中心とし設立されたBellwood Records。40年の歴史を誇るBellwood Recordsが次世代に向けて放つ、2013 年暮れに本格的に立ち上げたロック・レーベルがROCKBELL recordsだ。 レーベル・コンセプトは"リアリティがあり、自己を見つめる歌詞を中心とした、うたものロック"。 その第1弾アーティストとして都内を中心に活動中の3ピース オトループと、大阪出身の4ピースreading noteがそれぞれアルバムを12月4日にリリース。第2弾アーティストとして大阪在住のユビキタスが1月22日にミニ・アルバムをリリースする。
3組ともレーベル・コンセプトと合致したバンドだが、その方向性は三者三様。オトループはファンクやソウルの要素を盛り込んだギター・ロックが紡ぐラヴ・ソングで、まるでトレンディ・ドラマのような嬉し恥ずかしなロマンティックを届ける。最新作『オトノベル』には恐らくオトループの作る音楽の小説という意味があるのだと思うが、まさしく小説、漫画、ドラマのような、リアルと夢の融合が描かれた作品だ。2007年に全国デビューをし、メンバー・チェンジや自主レーベルからのリリースなど、常に活発な動きを続けてきたバンドである。対するreading noteは感嘆や悲嘆を強く表現するセンチメンタルな音を鳴らす。2005年に結成後、2007年にはMBSラジオ番組ファン投票企画で5週連続1位を獲得。2011年に上京し、上京後初ワンマンを渋谷eggmanで開催。2013年からは池袋と新宿でストリート・ライヴも行う。ROCKBELLからリリースされた『7+3』も、日々の生活と心情吐露がリンクした楽曲群。上京後まもなくの約1ヶ月間、平田勝久(Vo/Gt)は部屋から出ることも誰かと会話することもできなくなってしまったという。それでも生きようと、メランコリックながらに抗おうとするエネルギーは心の奥に熱を点すだろう。広いバックグラウンドで育った体幹をフルに使ったユビキタスは、様々な色の景色を今後も見せてくれる予感がする。
"歌もの"は、どんな音楽を聴く人にも響く、無限の可能性を持っている。今後どのようなアーティストを発掘してくれるのか楽しみなレーベルのひとつだ。

ROCKBELL records Presents
"オトループ + reading note=リリースライブ" | ライヴ・レポート >>
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