Overseas
2022年05月号掲載
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6年ぶりの新作にして、2019年に復帰したJohn Frusciante(Gt)が約16年ぶりに制作へ参加したアルバム。17曲(+ボーナス・トラック)に及ぶ収録曲は、4人が再会の喜びを分かち合い、ああだこうだ言いながら放浪の旅を楽しんでいるような、互いへのリスペクトと愛に溢れたサウンドだ。10thアルバム『I'm With You』以来のコラボとなった長年のプロデューサー、Rick Rubinによる生々しい音像もメンバー同士の一体感を増強している。一聴してのキャッチーさは少ないかもしれないが、スムースに流れるトラックの中で随所にほとばしるケミストリーが、聴くたびに新たな発見をもたらしてくれる。紆余曲折を経てたどり着いた、今のレッチリをありのままに詰め込んだようなアルバムだ。(菅谷 透)
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