Overseas
2022年03月号掲載
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"BRIT Awards"など各賞を受賞してきたUKきってのインディー・バンドでありつつ、ストイックなまでに曲に込める要素をひとつひとつ庭を歩きながら集めるようなスタンスは不変。前作『Relaxer』から約4年半ぶりとなる本作では空間を大きくとりつつ親密さのあるTrack.3もあれば、ドローン・ライクでメランコリックなギターが印象的な導入から、マンチェ・ビートっぽい身体が揺れるセクションに展開するTrack.2もあるし、エレクトロニックな荒野を歩いているなかで上昇するシーケンスに翻弄されるTrack.5もあれば、ダブステップにゴスペル感が融合したTrack.4もある。インディー・ロックの芯の部分と『In Rainbows』期のRADIOHEADが同居したような世間に迎合しない試行が堪能できる。(石角 友香)
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