Japanese
2022年03月号掲載
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約1年半ぶりのミニ・アルバム。ソングライターとしての自身の心情を徹底的に綴った「与太話」に始まり、"そうだ。これは、/手紙であって、私信であって、/謝辞であって、謝罪であって"と歌う「振り返って」で終わる本作では、答えのない内省が繰り返されている。作家としても活動する澤田が、本名名義でアーティスト活動をするのはなぜか。その理由に迫る赤裸々な作品だが、煙草の吸い方を言葉の受け取り方になぞらえた「曖昧に甘い」、カメラロールから読み取れる関係の変遷を歌った「カメラシャイ」など着眼の鋭利さも健在。この恋を聴き手が自分事として捉えられる余白も設けられている。リリースから約3年を経て當山みれいがカバーした「またねがあれば」の再録版も収録。(蜂須賀 ちなみ)
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