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DISC REVIEW

Japanese

TOY BOX

元バンドハラスメントのKota Ibuka(井深康太/Vo)が始動させた4人組バンドによる初のミニ・アルバム。スタイリッシュな打ち込みと骨太で荒々しいサウンドが融合した、ダンサブルな先行配信曲「Y」をはじめ、バンドのやりたいことを全方位で詰め込んだ全6曲は、"TOY BOX"(=おもちゃ箱)というタイトルが示す通りの1枚になった。ストリングスが切なさを増幅させる王道のロック・バラード「アキカゼ」、仄暗いエレクトロ・ポップが"痛み"を伴いながらダイナミックに起伏を描く「余滴」、ライヴで大合唱する光景が目に浮かぶ「バグトリッパー」。まったく違う世界観を描きながら、作品全体で統一感が貫かれるのは"孤独"を内包するフロントマン、Kota Ibukaの強く儚いヴォーカルの存在が大きい。(秦 理絵)