Japanese
2021年07月号掲載
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"人間味とリアリティに溢れた歌詞を容赦のない強さで歌う"シンガー・ソングライター 見田村千晴。彼女が、1年9ヶ月ぶりのCD作品となるミニ・アルバムを完成させた。本作は先行公開された「記す」に顕著に表れているように、現代の未曾有の事態の中で感じた想いをストレートに綴った1枚。初めて全編ポエトリー・リーディングでアプローチしたこの曲は、赤裸々すぎる歌詞が痛いほど胸に刺さってくる。"東京都の感染者はまた今日も減らない"という一節は誰もが理解できる言葉ではあるが、ただそれだけの意味ではなく、何も変わらない日々や自分自身に対する憂鬱、焦燥感が込められているようにも感じる。そのほか、確固たる意志が窺える歌唱、心救われる優しい歌声もあり、懸命に生きる人にこそ響きそうな作品だ。(三木 あゆみ)
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