Overseas
2021年06月号掲載
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"scaled back and isolated(規模縮小、隔離)"をもじったタイトルが付けられた3年ぶり最新作は、パンデミックの最中にメンバーふたりの遠距離制作で完成された。前作『Trench』はダークな要素も色濃かったが、今作は制作時の不安に満ちた世相への反動からか、ポジティヴでカラフルな雰囲気だ。瑞々しいピアノが心躍らせるTrack.1に始まり、ポップな中に衝動も覗かせるTrack.3、軽快なビートにあの頃の週末が恋しくなるTrack.5、ふたりの絆を爽快ながら切ないトラックで歌ったTrack.8、TOPらしいトラップ調のTrack.10と、古今のポップ・サウンドを昇華した普遍的な魅力を放つ楽曲は、人々の心に長きにわたって優しく寄り添うことだろう。(菅谷 透)
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