Overseas
2021年04月号掲載
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米ナッシュビル出身4人組の、約5年ぶり8枚目となるアルバム。初の全米アルバム・チャート1位を獲得した前作『Walls』から引き続き、プロデューサーにARCADE FIREやCOLDPLAYを手掛けたMarkus Dravsを迎えているが、きらびやかなディスコ・チューンや疾走感のあるギター・ロックなど華美な印象だった前作に比べると、静かに聴かせる曲も多く、アダルトで落ち着いた雰囲気に。そのぶん、いなたいグルーヴを聴かせる楽器陣と、クセのある歌声で紡がれるどこか切ないメロディが主張していて、じわじわと温かく心地よい音世界に包まれていくかのよう。飾らない、等身大で素朴な姿で聴き手に寄り添う本作は、依然として家で過ごすことの多い今にも合っている気がする。(菅谷 透)
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