Overseas
2021年04月号掲載
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2017年にこの世を去ったChris Cornell。彼が生前最後に制作したスタジオ・アルバムは、John LennonやGUNS N' ROSES、ELOなど影響を受けたアーティストの10曲を、プロデューサーとともに演奏し自ら曲順まで決定したというカバー集だ。ソフトで親しみやすいアレンジは、その哀愁漂うしゃがれた歌声を痛烈なほどに際立たせていて、今となっては彼からのメッセージのようにも受け取れるTrack.1から、心揺さぶる絶唱を聴かせるラスト・トラックまで、SOUNDGARDENの楽曲の一節から名付けられたタイトルのとおり、彼がまさに唯一無二のシンガーだったことを再確認させられる。少しでも彼の作品に触れたことがあるなら、ぜひ手にとってほしい1枚だ。(菅谷 透)
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