Overseas
2021年02月号掲載
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中性的な声質が特徴のヴォーカルで、"男性版SADE"などとも表現されてきたMichael Miloshのプロジェクト RHYEの最新作。今作では、特にステイホームでもゆったり踊れるようなナンバーが揃い、しっとりしたグルーヴ感に身を委ね、身体を揺らしたくなるような1枚だ。ジャズやフュージョンなどを今っぽい空気感で取り入れ、聴きやすい都会的なポップスに仕立てつつ、マニアックな質感を残しているところは、先天的な彼のセンスによるものだろう。また、どこか神秘的な響きのあるコーラスなどにも引き込まれるものがあり、シンプルながら重厚感がある。自身で手掛けているアートワークの写真やMVにも統一された世界観があり、あえてレトロな風合いを出したアーティスティックな世界観を丸ごと楽しみたい。(山本 真由)
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