Japanese
2020年12月号掲載
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いわゆる歌モノのギター・ロックを奏でながら、ツイン・ヴォーカルで他のバンドに差をつける3ピース・ロック・バンド、Somariによる初の全国流通盤となる1st EP。"頑張ろうぜってリスナーに勇気を与える音楽を届けたい"という言葉通り、ラヴ・ソングである「アイソワライ」以外の3曲は、目の前にいるお客さんに送ることを前提に作ったエールと言えるが、そこに若干のメランコリーが入り混じるところにリアリティを感じる。結成3年目ということで、歌を邪魔しないことを第一に考えたシンプルなバンド・サウンドはまだまだ進化していきそうだが、結成したときすでにやりたいことがはっきりしていた3人だ。奏でる音楽と同じようにこのまままっすぐ成長していくに違いない。バラードの「星降る夜に」にシンガロングを加えたのは、ライヴでお客さんと一緒に歌いたいからだ。そんなところにもバンドの姿勢がはっきりと表れている。(山口 智男)
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