Japanese
2020年09月号掲載
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16年結成の福岡の4人組がいよいよメジャー・デビュー。いきなり全11曲(初回盤はボーナス・トラックを1曲追加)のアルバムというところが頼もしい。しかし、配信も含め精力的にリリースを重ねてきたバンドだ。彼らに言わせれば、曲ならいくらでもあるぜということなのだろう。R&Bやヒップホップをバックボーンとしながら、そのダンサブルなロック・サウンドからは、音楽の聴き方や作り方がジャンルという縛りから解放され、なんでもありになった90年代のシーンの匂いがぷんぷんする。英語の歌にいつの間にか日本語が交じる歌をはじめ、そのミクスチャー感覚は現代のバンドらしい洗練も感じさせるが、バンドの根っこにはタフさやガッツも窺える。バンド・シーンで大暴れしてくれるんじゃないかと期待している。(山口 智男)
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