Japanese
2019年12月号掲載
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『PARAISO』、『WAVES』、『BLUEHARLEM』の"島3部作"を経てヨギーが向かったのは月だった――というのは比喩として、表題曲に溢れるリバービーでどこか幻惑的、メジャー・コードのサイケ感は、たしかに月に向かって車を走らせるようなSFムードに満ちている。東京ニーゼロニーゼロと五輪に向け浮き足立つ東京とは別の自分の東京を生きるのだ、そんな生き様がサウンドにも歌詞にも現れる。この浮遊感、フィッシュマンズ「WALKING IN THE RHYTHM」も彷彿する。シャッフルで少し軽快になるTrack.2、再び超リバービーで響きの中に溺れてしまいそうな、ロマンチックなTrack.3など、自分が美しいと思うものを美しいと言えばいいという角舘健悟(Vo/Gt)のイズム満載。(石角 友香)
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