Japanese
2019年06月号掲載
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音楽に対する誠実さと温かで陽気なキャラクターは不変だが、こんなに新しい音楽要素にアプローチしているとは嬉しい驚き。結成20周年プロジェクトの第1弾は、アルバムのみをリリースしてきたHYのバンドとしての矜持が詰まった快作だ。ソングライターが3人いる強みも発揮している。名嘉 俊(Dr)作のピアノ・ポップなTrack.1やEDM以降のポップスのスケール感溢れるTrack.7。ラヴ・ソングの女王、仲宗根 泉(Key/Vo)のエヴァーグリーンなバラードのTrack.6では、彼女の歌い手としての深化や奥行きの深さにも胸打たれた。さらに新里英之(Vo/Gt)による、四つ打ち且つ彼らならではの開放感があるTrack.3やプリミティヴなビートのTrack.13と、進化を止めない5人を讃えたくなる。(石角 友香)