Japanese
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ヒップホップやエレクトロニック・ミュージックの現在と共鳴するような曲もあれば、かつてのインディー・ロック隆盛を思わせる曲、もはや古典扱いされてしまいそうな"THEロック"な曲まで、ここは時代の先端なのか、はたまた"昔は良かった"そのときなのか。我々は何を思いどこに向かうべきなのか。答えに答えを掛け合わせることが求められ、結果が出て安堵を覚えたころには疲れ果てている生活に対してなのかはわからないが、今作のタイトルが"悪夢へようこそ!"とはよく言ったもの。誰も見たくない出口のない夢の世界に、答えはなくとも、ポジティヴな感情を抱くことができる。曖昧であることが明快な夢の世界だからこその、新しい感覚を持ったポップ・アルバムだ。(TAISHI IWAMI)