Japanese
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辿り着くべくして、今この機にLASTGASPは原点という名の初心に回帰したことになるのだろう。懲りすぎず、飾りすぎず、でもそれでいて貫くべきところは徹底的に貫く。そのスタンスをもって織り成されている音たちは、どの曲においても実に潔いほど凛としている。歌詞の面では日本語の機微を生かしたものが多いのも特徴で、「ワンルームデイドリーマー」での彼らいわく"中二病"感が絶妙に描かれた作風は特に秀逸。ゆえに、今作がLASTGASPにとって今後へ向けた重要な礎となっていくことは疑いようもない。無論、これらの楽曲たちは今後ライヴの場においても強い存在感を放っていくことになるはずで、その意味でも今作はLASTGASPにとっての近未来を明確に感じさせるものとなっているのだ。(杉江 由紀)
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LASTGASP (22)
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LASTGASP
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辿り着くべくして、今この機にLASTGASPは原点という名の初心に回帰したことになるのだろう。懲りすぎず、飾りすぎず、でもそれでいて貫くべきところは徹底的に貫く。そのスタンスをもって織り成されている音たちは、どの曲においても実に潔いほど凛としている。歌詞の面では日本語の機微を生かしたものが多いのも特徴で、「ワンルームデイドリーマー」での彼らいわく"中二病"感が絶妙に描かれた作風は特に秀逸。ゆえに、今作がLASTGASPにとって今後へ向けた重要な礎となっていくことは疑いようもない。無論、これらの楽曲たちは今後ライヴの場においても強い存在感を放っていくことになるはずで、その意味でも今作はLASTGASPにとっての近未来を明確に感じさせるものとなっているのだ。
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LASTGASP
stair
劇場版アニメ"弱虫ペダル"の主題歌として起用された「Link」や、新機軸の曲が詰まったシングル『GO e.p.』など、LASTGASPの新たな試みを1枚にしたアルバム。アレンジャーを交えての楽曲制作を行い、バンドが追い求めたいサウンドを実現するためより大胆に、また細部にこだわって作り上げた曲が揃った。疾走感のあるサウンドと、自分自身を奮い立たせるメッセージを込めた歌を綴ってきた4人だが、今回はサウンドのレンジを広げ、様々な方法でその心模様を表現する。がむしゃらに走るばかりでない、どこかやるせなさも背負った気持ちをヘヴィなサウンドで表し、「羽根」では"羽根の無い僕らにも朝は来る"と少しずつたくましくなっていく過程を丁寧に歌い上げた。バンドで伝える楽しみを色濃くしたアルバムだ。
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LASTGASP
GO e.p
ハンドクラップが似合う、ファンキーなイントロで始まるロックンロールな「GO」。これまで、アニメ"弱虫ペダル"主題歌となった「Determination」や「Days」のような疾走感のある曲や、切なくエモーショナルな曲を得意としていた4人だけれども、今回のシングルでは骨太なバンド感やワイルドさが強調されたサウンドとなった。曲作りの初期段階からアレンジャーを交え、通常のセッション的に作り上げる手法とは違った制作になったという。ライヴで映える曲、こんなライヴのシーンが見えるという曲を想像しながら具体的に音に落とし込み、ノリや躍動感を重視した。新しい試みのある制作で、その振り切った勢いがあったからか、歌に込めた思いも挑戦的に突き進む内容。バンドのこれからに向けたファンファーレ的な曲になった。
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LASTGASP
the Last resort
もともとは、2015年7月にCDリリースしたLASTGASPの1stアルバム『the Last resort』が、この4月に改めて配信リリースされることになった。インディーズながら、人気アニメ"弱虫ペダル"の主題歌を手掛け、その主題歌を含む渾身のアルバムを経て、ツアーを敢行し、ここからまた大きくステップアップして行こうというタイミングで、全世界に向けての配信となる。メロディック・バンドの勢いやアンサンブルのスピード感、J-POPにも通用するキャッチーなメロディ、エモーショナルな歌、コブシを振るだけでなくじっくりと聴かせる曲など、得意な技と武器となるものをフルで使いながら曲を作り上げている4人。何かにぶつかって葛藤してヘコんでも、しっかりと立ち上がってまた走り出していく。そんな前向きでまっすぐな歌で、人生を大立ち回りしている汗臭さがいい。