Overseas
2018年11月号掲載
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南カリフォルニア・オルタナティヴ・ロックを掲げる3人組、ARLINGTONが奏でるのは、ポスト・ハードコアというRise Recordsのイメージを、いい意味で裏切るモダンなガレージ・ロックだ。メンバー自ら影響を認めるJack White、THE STROKES、KINGS OF LEONを思わせる演奏やフレーズが、曲によっては出すぎるきらいはあるものの、どの曲からも感じられる人懐っこいポップ感覚と、音数を削ぎ落としながら閃きに満ちた演奏は、なかなか魅力的。もちろん、このままでも十分に聴き応えはあるが、楽曲の根底にあるブルースやR&Bの影響がさらに滲み出てくれば、ハスキーなヴォーカルと相まって彼らならではと言えるユニークさも際立ちそうだ。この機会に名前を覚えておいてもきっと損はない。(山口 智男)
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