Japanese
2018年07月号掲載
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NHKサッカー・テーマ曲「VOLT-AGE」の図太いファンク/ロックに90年代マンチェやあの時代のタフなハイブリッド感を想起し、Suchmosの戦い方の自由度に大いに勇気づけられた。さらに本作はTHE BEATLESから初期UKパンク、時にBob Marleyに至るレベル・ミュージックのメンタリティを軸に持つYONCE(Vo)と、ジャズ、ファンク、ロックのエレメントを高いスキルで各々アレンジして演奏できるメンバーの本領が全曲主役級の楽曲で証明された印象だ。普遍性と現代性を突き詰めたソングライティングが今作では特に際立つ。AORとレゲエ、新世代ジャズを取り合うような「FRUITS」、愛しさが溢れるラヴ・ソング「FUNNY GOLD」、孤独感に背筋が伸びる「ONE DAY IN AVENUE」など、リアル且つドラマチック。(石角 友香)
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