Overseas
2018年05月号掲載
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何をHOOBASTANKらしさと考えるかで評価が変わりそうな8作目のアルバム。しかしもともと、いわゆるラウドロックの範疇に収まり切らない表現を追求してきたバンドだ。ファルセットを交えたDoug Robb(Vo)の歌唱も含め、今回のR&Bおよびファンク・サウンドの導入もその延長と考えれば、全然不思議なことではない。懐かしいTEARS FOR FEARSの「Head Over Heels」のカバーを含む前半は、80年代のファンク・サウンドがインスピレーションになっているんじゃないか。歪ませたギターの音が足りないというファンには後半がオススメ。R&Bの影響が色濃い楽曲にヘヴィなリフを巧みに組み合わせることで、哀愁のHOOBASTANK節は新境地と言えるアンサンブルをものにしている。(山口 智男)
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