Overseas
2018年04月号掲載
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マンチェスター出身で、Gallagher兄弟の双方と親交もある彼ら。2016年のデビュー・アルバム以来となる2ndアルバムは、先行配信された「I Can't Stand It」にも顕著な、80sを想起させるシンセ・サウンドがかなり前面に押し出された楽曲が並ぶ。が、そこはUSのシンセ・ポップやドリーム・ポップと少々違う彼らの個性で、良く言えばスケールが大きく、悪く言えば、シンセの使い方がかなりベタ。それでもイギリスのバンドらしいマイナー・キーとメジャー・キーが1曲で行き来する自然さや、メロディの美しさ、あどけなさとエモーショナルな力強さを兼ね備えたTom Ogden(Vo)の表現力が、ある種の平板さを忘れさせる牽引力を持っている。楽器主体のアレンジでパワーのあるTrack.8、9はバンド感があり、いいフックに。(石角 友香)
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