Overseas
2018年01月号掲載
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ギター・バンド、ロック・バンド、ロックンロールが日本以上に存在価値を失っているような今のアメリカに、印象的なアンプの歪みだけで鳴っているようなリフでノック・アウトするティーンズ・バンドの登場は刺激的だ。時代は違うがTHE STOOGES、RAMONES、THE STROKESなど第一声でまず"カッコいい"が出てくる類のバンドに共通する存在感。Ozzy Osbourne好きというヴォーカルのArrow De Wildeは流行りのラップ・ミュージックなどには目もくれず、まるで70年代の"男性"ロック・スターのような佇まいでアンニュイ且つ幼さを残す歌を聴かせる。スタンダードすぎて誰もやらないことを、若さという危うい魅力でねじ伏せるのも才能。3月には早くもジャパン・ツアーが決定している。(石角 友香)
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