Japanese
2018年01月号掲載
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カフカから"KFK"に改名した4人組が完成させたアルバム。改名は決してきまぐれじゃない。ちゃんと意味がある。オルタナティヴなギター・ロックに回帰しながらもアーバンなサウンドにも急接近していた志向が、以前から追求していたエレクトロなサウンドとともに今作で一気に開花。収録された全6曲は、EDMとヒップホップを掛け合わせた「せたがや・とわいらいと」をはじめ、なかなか幅広い。Kouta Kaneko(Vo/Gt)は大半の曲でポエトリー・リーディング・ラップを披露している。"カフカ"という名前から解き放たれ、彼らはここからもっと自由になっていくのだろう。そんなことを思いながら、不意に聴こえる"らしい"言葉遣いや節回しに懐かしさを感じたりもした。それもまたひとつの聴きどころだ。(山口 智男)
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