Overseas
2017年08月号掲載
-
90年代、それまで影を潜めていたプログレッシヴ・ロックに再び光をもたらしたバンド PORCUPINE TREEの中心人物でもあるSteven Wilsonによるソロ5作目。今作にはPeter Gabriel、TALK TALKといったプログレからニューロマンティックまでを巡るポップネスが織り込まれた楽曲が並んでおり、その華やかな音像とラウドなアンサンブルから紡がれる音楽絵巻を広げれば、プレイヤー、シンガーとしての非凡な才能に触れることができるはずだ。イスラエルの女性シンガー Ninet Tayebを迎えたTrack.3「Pariah」での覚醒や、9分を超える大曲Track.10「Detonation」など、新たな可能性と類稀なる技術が絶妙にミックスされている。2017年以降のプログレを語るうえでマストな1枚。(小田 淳治)
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号