Japanese
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00年代に登場したフォーキーなテイストもあるギター・ロック・バンドをさらに純化したような、カテゴライズの難しいスケールの大きさ、そんな印象を持たせるバンドだ。現実に押しつぶされそうだが、そこに生の実感を得ているようなTrack.1「愛をくれ」、"月が 綺麗で うざったい"から寂しい、良かったと変化していく歌詞に、同じものを見ても自分の心象が投影されることに不意打ちを食らうTrack.3「@live」、シンプルな曲調にまだやりきれていないという前向きな欲望と認識が刻まれるTrack.6「own song」、そして誰かのもの、誰かの音楽になりたいというThe coridrasの軸を表現しているラストの「僕らのメモリー」まで、どこを切っても、楽曲そのものが何より彼らを雄弁に語る。(石角 友香)
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Skream! 2024年09月号