DISC REVIEW
  
Overseas
2017年06月号掲載
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    THE CRANBERRIESSomething Else全13曲中、新曲は3曲。それを物足りないというのはたやすいが、室内管弦楽団との共演が全曲、新曲だったら、それはそれで物議を醸しただろう。室内管弦楽団との共演という結成28年目の挑戦をファンと分かち合ううえで、「Dreams」、「Zombie」他のヒット曲の数々を、アコースティック・バージョンでセルフ・カバーするというやり方はとりあえずベストだったと思う。そして、その挑戦は心に残る曲をいくつも作ってきたという事実とともに透明感溢れる......などというひと言だけでは表現しきれない、冷徹さを湛えた紅一点シンガー、Dolores O'Riordanの歌声の魅力を改めてアピールする絶好の機会となった。昔からのファンならジャケ写にニヤリとなるだろう。その意味を想像しながら、そんな遊び心も楽しみたい。 
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