DISC REVIEW
Overseas
2017年04月号掲載
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Ed Sheeran
÷
前作『X』(2014年)で、世界で最も多くのセールスを記録した男性ソロ・アーティストの称号を獲得し、グラミー賞受賞したEd Sheeran。注目の高まるなかでの3rdアルバムだが、自分自身の経験や体験、半径1メートル内の、体温や鼓動も感じるようなソングライティングであることは変わらない。いつ、どんなときにプレイボタンを押しても、心や気分にそっと寄り添う、僕や私の歌を歌う人であることは1ミリもブレていない。そのうえで、歌心だけでなく、ヒップなサウンド・アプローチや新たな感触、モチーフにも恐れずに飛び込んでいく、ポップ・アーティストとしての好奇心や探究心が、アルバムごとに増している。耳馴染みの良さのみではない、やんちゃなこの姿勢もまた、彼がリスナーにもミュージシャンにも愛される所以だ。
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