DISC REVIEW
Japanese
2016年12月号掲載
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KOZUMI
アンデルセン
長野出身の同級生で結成された、KOZUMI。伊東 潤(Vo/Gt)ときたはらさき(Vo/Dr)の男女ヴォーカルによる4ピース・バンドで、つんのめった感情と、ふたりの歌のハーモニーや、フーガ的に追いかけ合うメロディの疾走感をエンジンに、駆け抜けていく曲が揃う。霧を裂くように、涙を振り払うように、叫んでも叫んでも吐き出せないものを、身体の底から絞り出すようにビートを加速させる。今は、それが止められないんだと言わんばかりの勢いだ。溢れるのは悲しみなのか、喜びなのか。自分の心を測るリトマス紙的な歌でもある。今作は4人のデビュー・ミニ・アルバムで、プロデューサー兼アレンジャーを"それでも世界が続くなら"の篠塚将行が担当した。迸る熱量をパッケージするプロデューサーとしては適役だろう。
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