Japanese
2016年11月号掲載
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"ねえルナ?"とひたすら語り掛ける「Honey's Dead」、"Annie/まばたきが終わるまで/此処にいて"と想いを募らせる「Annie」。それぞれ中心にひとつの愛しい存在を描いた空想的な2曲は、エフェクティヴなギターを主軸に作り上げるドリーミーなサウンドも相まって、聴き手をロマンチックな世界へと招待する、眩しい光に満ちている。前作『yours』ではバンドの影の部分を大胆に見せた彼らだっただけに、今作での揺るぎない輝きが一層際立っていた。さらに「Annie」ではオルタナティヴ・ロック・バンド Kill My 27のHITOMIをゲスト・ヴォーカルに迎え、透明度の高いコーラス・ワークで彩ることで、楽曲のピュアな響きを助長。そんななか、"Honey's Dead"というタイトルが物語るとおり、一抹の哀切が胸を締めつける愛しい1枚。(松井 恵梨菜)
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