Overseas
2016年10月号掲載
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"Brit Awards"の常連であり、2012年のロンドン五輪の閉会式でプレイするなど、すっかりイギリスの国民的バンドとしての貫禄を身につけているKAISER CHIEFS。キャリアにあぐらをかくことなく常に先進的な音を追求し、ロック・ミュージックの野心と、ポップスとしての貪欲なモダンさと、キャッチーさやUKバンドらしいアンセム感とを丹念に磨いたのが、2年ぶりの6thアルバムだ。各曲、個にスポットを当て掘り下げ、その多様なドラマを大らかに抱き締めるようなサウンドのスケール感がある。Michael JacksonやTaylor Swift、THE WEEKENDなどの作品を手掛けるミキサー Serban Gheneaを迎え、彼らの持つ細やかな遊び心、そしてダイナミズムを盤に刻み込んだ。(吉羽 さおり)
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