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RADWIMPS、野田洋次郎のソロ・プロジェクトが3年ぶりに再始動。プログラミング・ソフトを取り入れた楽曲が大半を占め、リズムを主体にした実験的なアプローチは彼の知的好奇心の結晶のようだ。もともと彼はRADWIMPSでもillionでもジャンルにとらわれない楽曲作りやミクスチャー・センスを見せてきたが、このタイミングでさらにその方法論を広げている。水の中に潜っていくような心地で、それ以外にもはたまた眠りにつく瞬間のまどろみのような、現実が少しずつ歪んでいくような......と聴き手の感性を刺激し、様々なイメージを次々と立ち上らせる。自由に音楽と戯れる彼の思考や心情、人間性がそのまま音楽になっていると言ってもいいのでは。さらに勢いを増す天性の才能には恐れ入るばかり。(沖 さやこ)
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Skream! 2024年09月号