DISC REVIEW
Japanese
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Predawn
Absence
ライヴではギターの弾き語りだから潔いまでの尺の短さなのだと思っていたら、バンド・アレンジを加えた音源でもその潔さに変わりはなかった。自分のイメージをどう着地させるかというシビアさと、曲が求める歌唱の必然と、音楽を作る自身への誠実さという意味で彼女はThom YorkeやJoni Mitchellに似ている。儚げでかわいい声で描かれる大人の女性の孤独というギャップには少々震えるものがあるし、虚無的になるギリギリ手前の感覚を切り取った歌声が聴ける楽曲があったりして、パッと聴くと穏やかな彼女の作風が、実は自身を削り出して立体化していることを知ったとき、深い感銘を受ける。聴き流すことも深くコミットすることもできる、聴き手にとっての多様性を残してあることもPredawnの懐の深さだ。
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