Japanese
2016年07月号掲載
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2012年リリースの『Not Your Kind Of People』以来となる、通算6枚目のニュー・アルバムは、Shirley Manson(Vo)いわく1stアルバム『Garbage』(1995年リリース)に近い感覚があるという。セルフ・プロデュースで、自らのレーベルからのリリースとなり、なんの制約もなく好きなものを思うままに制作できたことがその理由で、ピュアな衝動や音への欲求が詰まっている。エレクトロ・サウンドとポエトリーなヴォーカルがシックで、その行間から大人の雰囲気や、色気のあるダークネスが香っている。シンプルで、音数も少ないながらも、さりげない音の歪みやノイズ、奥行き感や、細やかな音の強弱やレイヤーでファンタスティックな世界観に聴き手を閉じ込める。インダストリアル感のある曲やポップな曲をアクセントに、全体に憂いある物語が流れていて美しい。(吉羽 さおり)
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