Overseas
2016年07月号掲載
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2013年以来の"FUJI ROCK FESTIVAL"出演も決まっているBIFFY CLYROから最高のタイミングで7枚目のアルバムが到着。先行シングル「Wolves Of Winter」で聴けたマイナー~メジャーを行き来するドラマチックなエモ感や音圧はあるが、どこまでも無駄を削ぎ落としたシェイプを聴かせる音像がストイックだ。今年の"Reading and Leeds Festivals"のヘッドライナーを務めるスタジアム・ロック・バンドでありつつ、日本では過小評価されている印象は拭えないが、いい意味でUSのエモやラウドロックのコードをメインで押す力技や突き抜けた明るさとは違う魅力がある。ピアノやアコギが効果的に配された繊細なバラード、スリリングなギター・リフとドラムの抜き差しの曲など、豪快に展開する曲が形成する起伏がカタルシスを生む。(石角 友香)
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