Overseas
2016年05月号掲載
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Richard Ashcroftと言っても、若いリスナーは彼がヴォーカリストを務めていたTHE VERVEのストリングスが美しい「Bitter Sweet Symphony」をギリギリ知っているかどうかだと思う。OASISほどの大成功は収めなかったものの、彼が歌えば"これぞ英国"な力強さとメランコリーが同時に味わえるのは間違いない。さて、6年ぶりとなるソロ4作目。トレードマークと言えるストリングスの美しさにエレクトロニックを持ち込んだオケには少々の無理を感じるが、オーケストレーションやピアノといったドラマチックな音像に、やはり彼の声と歌は最高にハマる。目新しさはないものの、Track.3のサビでの声の重ね方のエモさ、今日的なマットなファンクネスを感じさせるTrack.10など新旧の良さがある。(石角 友香)
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