Overseas
2016年05月号掲載
-
5年ぶりのニュー・アルバムだが、制作期間は5ヶ月という"インスピレーションで勝負!"な1枚。この間、すっかりEDM優勢になったダンス・ミュージック・シーンだが、"俺はエレクトロ・インディーが聴きたいんだ!"というリスナーをDIGITALISMは裏切らない。1曲1曲が"ミラージュ=蜃気楼"の構成要素であり、ただ機能的にフロアをブチ上げるようなトラックはない。あくまで"曲"なのだ。興味深いのは前半の耽美な「Utopia」や「Destination Breakdown」と、後半のタイトル曲のパート1、2を挟んで情景が変化する展開。ポップ・ソングとして成立する「Indigo Skies」や、彼らには珍しいヒップホップのゲットー感すらある「The Ism」を経て再び光のある場所へ。この新曲群が"SUMMER SONIC 2016"でどう構成されるのか興味深い。(石角 友香)
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号