Overseas
2015年12月号掲載
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今回の新作のリリースが、"スター・ウォーズ"の新作の公開にもし合わせているとしたら、この3人なかなかに食えない奴らだ。約3年ぶり、3作目となる新作を完成させたRINGO DEATHSTARR。その名がTHE BEATLESのドラマーと"スター・ウォーズ"シリーズに登場する要塞の名を掛け合わせたものだということは説明するまでもあるまい。今作は、これまで以上にイノセント且つドリーミーな響きを印象づける質感で、楽曲のクオリティが格段に底上げされていることが一聴してわかる。グランジ×シューゲイザー的な漂白されたストーナー・ロックを聴かせるTrack.2、マッドチェスターのサイケ感を匂わすTrack.3、白昼夢のような陶酔感のあるTrack.7やパンク然とした疾走系シューゲイズのTrack.9などマイブラ直系の甘いメロディが横溢。捨て曲なしの渾身の1枚だ。(山元 翔一)
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