Japanese
2015年09月号掲載
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前作より4年ぶりとなる2ndフル・アルバム『BABYLON』を放つ男女ツイン・ヴォーカルのエレクトロ・ロック・バンド、1000say。結成10年という節目を飾る今作では、"発展しては崩壊していく空想の街"という近未来的な世界観を描き、疾走感溢れる楽曲で駆け抜ける。イントロダクションのような幕開けを演出するTrack.1「THEGATEWAY TO BABYLON」でファンタジーの世界へと誘われ、Track2.「DET-ROCK」では、まるで小説の一節を早口で畳み掛けるかのような言葉の圧に、のっけから度肝を抜かれる。しかしそれはこの作品のほんの序章にしかすぎず、アルバムが進むごとに空想世界を言葉巧みに魅せてくれるのだ。本編ラストのTrack.11「流星DESTINY [STARLIGHT VERSION]」では、どんな結末が描かれているのだろうとワクワクさせられる1枚だ。(白崎 未穂)